現代医療の得意分野と不得意分野
現代医療は、急性期医療や外科治療などは得意な反面、慢性期医療や心身症などでは、いまいちピンとこない医療が提供されることもあります。治療は得意だけど、療養や予防は不得意とも言えます。
現代医療の現場にいると、一般的な医療情報(エビデンスレベルが高いとされる情報)、保険診療で提供される医療などの、「お行儀のいい」診療では物足りないという、患者さんのニーズに出会うことがよくあります。
「もっと他にできることはありませんか?」
「我慢するしかないのですか?」
「どんなことでもいいから試してみたいです」などなど。
医療者として、これらの言葉を聞いたことのない人はいないとすら思いますが、「お行儀のいい」病院に勤務していると、これらのニーズに答えることは簡単ではありません。標準医療以外のことを話すことを禁じられている場合もあります。
そして、時間的制約もあります。すべての患者さんにすべての情報を届ける時間がたりませんし、発達障害に関して言えば、予約が数か月待ちも当たり前の現状で、頻度多く来てもらっての心理療法的アプローチもできません。
治療と療養は本来、医療の両輪であると思います。
現代医療の苦手分野、病気がなおりやすい/病気になりにくい身体づくりを考えています。
療養方法として、栄養など生活習慣の是正のほか、ボディートークなどの統合医療的アプローチも使いますが、けっして現代医療拒否ではありません。両方のいいとこどりをめざしています。
治療だけではなく、予防も同じ
栄養をしっかりとることを基本に、対人関係(親子関係がその基本になっていることが多い)や心理的反応や生理反応のくせの是正をめざします。
心理的反応や生理反応も、栄養が足りていない場合には、足りないなりの反応しかできず、それが本人の不快感につながるので、両者はどちらも重要です。
栄養を摂ることで身体の土台をつくった上で(生理反応や心理反応の土台でもあります)、対人関係のあり方は本人の意識できる部分(意識)、生理反応や心理反応のくせは本人の意識しにくい部分(無意識)の両方にアプローチします。
本人の意識できない部分(無意識)、私はここに、ボディートークを採用しています。
ボディートークを一言でいうと「意識にアプローチするセラピー」(ここで言う「意識」は、心理学的な意識ではなく、物理学的な概念の意識です)、スピリチュアルぽいですが少し違います。
栄養で「身体」に、ボディートークで「意識」に、人という存在の物質面と非物質面の両方から変化を促すことで、不具合の改善だけではなく、根本から効率よく健康を手に入れられると考えています。
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