栄養とれてますか?

セルフメンテナンス

恥ずかしながら、私は長い間、栄養不良状態で生きていました。
というのは、自分は栄養は足りていると信じていたから、あえて調べたり勉強したりしてこなかったのです。
でも、今ではわかります。普通の「良い」食事をしていても、日本人(特に女性)は栄養(特にたんぱく質)が足りていないです。

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私のケース

私は子供のころから、痩せて色黒で友達には「ごぼう」と呼ばれ、冬になると手足に複数のしもやけができる冷え性でした。
風邪をひくたびに「身体が弱い」と母になじられていましたが、それもこれも、栄養状態が悪いこどもだった、ということで説明がつきます。
母には猛省を促したいところです、絶対しないと思いますが。

大人になってからも、冷え性は変わらず、子宮筋腫や子宮腺筋症に罹り、性格も悪いため結婚もできない、踏んだり蹴ったりな生活をしていました。

そんな折、今から6.7年前、ダイエット目的に糖質制限理論を学び、その後、藤川徳美著『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』に出会いました
私は出血が多かったので、鉄剤は欠かさず、数値上貧血はありませんでしたが、たんぱく質摂取が足りていなかったことがわかりました。

大学生のときのミラクル~~ごぼうが…美肌に

思えば、大学生の時は、人生で唯一わりと調子よく過ごせていた気がします。
生理痛もほとんどなく、冷え性ではあっても冬の北海道でスキーに出かける程度でした。性格は悪かったかもしれないけど…(その節は申し訳ありませんでした。。)

何故かというと、大学生の時は大学そばの定食屋さんで食事をすることが多く、当然、ご飯おかずてんこ盛りなので、ご飯だけ減らしてもらう「軽い糖質制限と高たんぱく」状態になっていました。

体調がよかったことはあまり自覚がありませんでしたが、別のことでは変化を感じていました。
運動部で筋トレなどしているにもかかわらず体重が5kgくらい自然に減り、スキーに行きまくっていたにもかかわらず地黒だと思っていた肌が白くなり、思春期からのくせ毛がのびて扱いやすくなりました。
折しも時代は、顔グロから美白へ移りつつあったので、帰省して都内を歩いてると必ず女性誌のインタビューをうけるほどでした。

北海道は紫外線が少ないし雪解けの水いいからかと、思っていました。卒業して関東に戻ると、すぐにマジックは溶けたからです。
紫外線対策はしていたので、肌はわりときれいな方ですが、くせ毛はすぐに戻ってしまいました。

くせ毛・薄毛解消のポイント

関東の水はダメね…と思っていたのですが、そうではなく、なぞは最近解けました。

糖質制限+高たんぱく食を取り入れると、冷え性がなおり(想定内)、生理は子宮腺筋症のおかげでまあまあ重いけどまし(想定内)などの変化に続いて、くせ毛がまた伸びてきました。

はじめは美容師さんに「何かしましたか?」と聞かれたので「プロテイン飲んでます」と答えると「ふ~ん」という反応でしたが、1年後くらいにまた「プロテインまだ飲んでますか?」「全然違う!」と言われるくらい変わっています。

去年、子宮腺筋症で手術をうけた後、全体的に調子が悪く、伸びた髪はまたくせが強くなってるので、栄養だけではないようですが、栄養なしではよくならないだろうというのが、私の考えです。

また、万人に同じ変化がでるわけではないのも、栄養のおもしろいところです。

私はくせ毛には効果がでていますが、中学生のころからの白髪にはほとんど変化がありません。
おそらく、白髪のためにはほかの栄養素も必要なのかもしれないし、中学から白髪だった私は、髪を黒くするための栄養は後回しにされる体質なのかもしれません。

栄養が足りなくなった時、どの組織を優先し、どの組織を後回しにするのかは、おそらく遺伝的に決まっています。生まれつきの体質というものです。
なので、慢性病の多くは、遺伝性がはっきりしなくても、家族性があったりするのです。同じような食事をしていれば、家族は同じようなところにガタがくるということです。

ちなみに薄毛では、始まりのころであれば、たんぱく質もりもりで濃くなるのは、多くの人が経験しているようです。
たんぱく質が不足がちな時、髪の毛が後回しにされやすい体質なんだと思います。
生まれたてのベビーでも、髪の全くない子とふさふさの子がいるので、自分は髪が優先される体質かどうかは、生まれたときの写真で見分けられるかも、と私は考えています。

たんぱく質の必要量を計算してみよう

栄養が足りていると信じていた私に、おそらく一番足りていなかった栄養素がたんぱく質です。
今は他のサプリもとってますが、まずたんぱく質ありきです。

日本人の栄養所要量として厚生労働省が発表しているのは、標準的日本人が摂取している量であって十分な量ではなかったりするので、注意が必要です。ビタミンミネラルも、これを下回ると「欠乏症(重症の栄養不良)」になる、というレベルの基準値なので、そちらも注意が必要です。

ですが実は厚生労働省は、高齢者に対してははっきりとたんぱく質摂取基準を示しています。去年あたりから、NHKの健康番組でも取り上げているので知っている人も多いと思います。
体重1kgあたり1gのたんぱく質を毎日とること、というものです。
運動障害や認知症などの要介護リスクを上げる因子に、足腰や体力が衰えるフレイルという病態がありますが、そのフレイルを予防するのに大切なのがたんぱく質量だということです。

体重1kgあたり1gのたんぱく質というと、50kgの人なら50g、70kgの人なら70gです。
肉や魚だとだいたい重さの1/5程度がたんぱく質で、卵なら1個で約6gです。
50gのたんぱく質は肉:250g、または卵:8個以上、
70gのたんぱく質は肉:350g、または卵:12個となります。

1回食べればいいのではなく、この量を毎日です。3食にわけても結構な量です。
しかもこの量は、ご老人に最低限食べてくださいという量です。
若くて活動量もある人なら、それ以上食べないと体の機能の維持に十分ではないと言えます。自分のたんぱく質利用の優先度の低いところから、ガタがでてくるリスクがあがります。

多くの女性の方や、男性でも炭水化物が大好きだったり、芸能人でも「お菓子しか食べない」という方など、足りていないのではないでしょうか?

まず、計算してみましょう!

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