ボディートーク、こんな人に♪

私が医師としてボディートークをどのような人に薦めたいかについて書いてみます。

全員! と言いたいところですが、多少の制約はあります。

こだわりの強すぎる人は…

どんな人でも必ず変化するので「効かない」ということはないのですが、問題は「その人のエゴでのぞむ変化」が必ずしもおきるわけではない、というところにあります。
「こうなりたい」「これがなおしたい」というこだわりが強すぎる人には、満足感が得られない可能性があります。
例えば、「痩せたい」とか「かわいくなりたい」とか、「○○病さえ治ればすべてハッピーなのに」みたいな思考には、コミットしづらいかもしれません。

むしろ、そのこだわりの根っ子はどこにあるの?という方向に、変化の矛先が向かうことも考えられます…

また、こだわりでいうと、「目に見えないものは絶対に信じない」「科学で証明されているものしか信じない」という強いこだわりのある人では、効果がでにくい可能性があります。
この施術で変化したくないという強い意思は、強い無意識となって身体や現実に影響を及ぼすことが考えられるからです。

ある程度の素直さをもって、自分の(身体の)本能にもとづく変化を受け入れてみたい、と思える人には向いていると思います。

通院中の疾患がある人は?

通院中の治療と併用できるかどうか、については、むしろ併用をお薦めします。

先にも書きましたが、現代医療はスピード感に優れています。
鈍感力に特化した現代人では、 「調子が悪い」と感じたときすでに身体は限界のギリギリになっていることは、よくあります。すばやい介入が必要な時にはためらわないことです。

とはいえ急性期でも、病院での治療と並行してボディートークの施術を行うことができます。最低限、ベッドサイドで身体に触れたりタップしたりが可能であれば、十分です。
しかし、家族以外面会できない状況では、難しいかもしれません。
(遠隔施術については、施術を受けたことがあり、かつ、本人が同意できるときに限らせていただきます)

そして慢性期は積極的におすすめします
身体がより良い方向に適応変化するので、治療中の疾患が楽になっていくことはよくあります。 人によってさまざまですが、活力がわいたり、消化力があがったり、心理状態が楽になったりと感じると思います。
内服中の投薬量が少なくて済むようになることもありえます。

ただし、これはどの場合でも言えますが、薬の減らし方には注意が必要です。

薬物療法ではかなりきつい薬が使われていることがあります。薬を勝手にやめると、身体が離脱に適応しきれず重篤な状態に陥ることがあります。減らすのは増やすよりも難しいことが多いのです。
勝手にやめてはいけません、主治医に「症状がよくなった」と伝えて減薬を申し出てください

ですが、頭の固い医師にあたると「この疾患は治るはずがない」などと言って減薬に応じないことがあります。きちんと患者さんの意見を聞き、きちんと状態を評価でき、判断できる柔軟さがある医師かどうか見きわめて、だめなら転医することをお薦めします。

副作用はある?

気になる副作用は…ない、と言いたいのですが、生じる変化が”症状”をもたらすことがありえます。

具体的には、眠い、だるいなどの休息欲求が生じたり、いらなくなった感情を排泄するのに文字通りの排泄が必要となったりを、よく経験します。

とはいえ、手やお腹に少し触れて、タップをするだけです。身体を傷つけるようなリスクはありません。従来の治療と比べても、代替療法の多くと比べても、安全性は高いと思います。

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